今なぜタイ料理なのか
タイ、東南アジアのほぼ中央に位置し、アジアで最も肥沃な土地といわれるデルタを有する国。亜熱帯性気候の恩恵に浴し多彩な食の素材の供給地となっています。
豊福な食材と美味しさを求め続けるタイ人の独立心と融合性のバランスを背景にその中で培われた食文化が世界中で注目され、ようやく日本でも評価されてきました。
「 国民総グルメ」 といわれて久しい日本において、もう一つの新しい味覚「タイ料理」がブームを過ぎてなお親しまれています。
タイ国料理というと、辛さだけがイメージされがちですが、辛味に酸味、甘味、塩味が一体となって微妙な風味を釀し出すのが本物の味。その独特な味に女性ファンが多いのは、「美味しい食事を楽しむ」ことに努力を惜しまないせいでしょうか。
タイ料理にふんだんに使われているスパイスも、単に美味しさを引き立てるためだけのものではなく、健康に良いとされる特有の働きを持ち、その特徴が効果的に生かされています。
日頃慣れ親しんでいる和食、洋食、中華などの味とどこか違う新鮮な驚きは、ただ美味しいというだけではなく、食欲増進、健康維持をも踏まえた、生活の知恵に根ざす豊かな食文化の賜物です。 話題性、特異性ではなく真に「美味しい」ということに、今、思いを馳せてください。