タイ名:マムアン
一般名:Mango
学名:Mangifera indica Linn.
科名:ANACARDIACEAE
一般的な特徴
マンゴーは大型の果樹で、タイのどの地方でも栽培することができ、普通の土で栽培することができる (アルカリ性土および水のたまった土は除く)
。
薬としての効能
未熟な実:食用する。吐気・嘔吐や目まい、のどの渇きを和らげる。
熟した実:食用後に洗って乾かした種をお湯で沸かして飲むかあるいは、砕いて粉状にしたものを食用する。胃の膨張感を和らげる。また、体内の寄生虫を排出する。
生葉:15〜30gの葉をお湯で沸かして飲む。腸の慢性的な炎症および胃の膨張感を和らげる。また、沸かしたお湯で外傷を洗浄することもできる。
樹皮:お湯で沸かして飲む。体の熱を冷ます。
熟していない実の皮:炒って砂糖とともに食用する。月経時のこりや痛みを和らげる。また、生理痛を和らげる。
マンゴーにまつわる言い伝え
マンゴーは、仏陀在世時以来縁起の良い木であるとされており、昔から、家の南側に植えればその家の主および家族に富がもたらされると言われている。
釈尊伝による言い伝え
マンゴーは、ヒンズー教徒の間では「アマ」あるいは「アマリ」と呼ばれており、釈尊伝には次のように書かれている。お釈迦様はチーウォックコーマーラパット師のアムパラワーム園にお着きになりそこに滞在された。ここはマンゴー畑で、マンゴーの木がたくさん生えていた。また別の章では、お釈迦様がカッサパティンダーボットのところに行かれてそこに滞在なされた。その修行者がお釈迦様をお食事にお誘いするため挨拶にやってきたので、お釈迦様はその修行者に先に行くようおっしゃった。一方、お釈迦様は天をお歩きになり、マンゴーやフトモモなどをお取りになってから三十三天へと行かれ、帝釈天の御殿の庭に生えている樹をお持ち帰りになられたが、それでもお釈迦様はその修行者よりも早く着かれた。